id:suikanさんに訊かれたので...
本日早朝王宮付近に行きました。
(位置関係がわかりづらいと思いますので、この地図の左側真ん中あたりの「バンコクノイ駅」のあるブロックとその右隣のブロックを参照してください)
目的は月曜日から叔父一行が来るのですが、宿泊場所および主な行動範囲がこのエリアなので、事前に確認をしたかったためです(苦笑)
王宮付近は特に変わったことはありませんでした。
王宮前広場*1ですが
王宮側半分は何かの工事をしています。
残り半分は...
ステージがひとつ、
何かのテントがひとつありますが、
人のいる気配はありませんでした。
人のいるところを見てみたいと思い、反政府派が占拠しているという首相府に向かおうとしたところ...
のようなデモ隊を追い抜きました。
デモ隊の参加者はどこかに赤いものをつけていました。反政府派は黄色い服を着ているということなのと、参加者の様子が
ちょっと田舎の方々のように見えるので、どうやら反政府運動に反対するグループのデモ行進のようです。
民主記念塔*2を経由し、RatchadamnoenNork通りを首相府*3に向かったのですが、首相府の手前の運河との交差点で
のように道路が封鎖されていました。反政府側特製のタクシン夫妻の指名手配写真です。
交差するKrungKasem通りは
のように一部をタイヤのバリケード封鎖を行っています。
それを越えると
のような広場?になっており、タクシン夫妻の指名手配写真の裏側が
のようにステージになっています。
そのままRatchadamnoenNork通りを進んでいくと
のようになっており、まるで「歩行者天国」の様相です。ちなみに向こうに見える建物は国会議事堂です。
歩行者天国のあちらこちらに
のようにテレビが置かれており、反政府系のテレビ局の映像が流れています。
また、この歩行者天国にある首相府の入り口のひとつの前では
のようにゴミ収集車がごみを回収していました。生活に直結するインフラは麻痺していないみたいです。これは政府側の懐が深いのか、それとも反政府側の支持基盤が強いのか、よくわかりません(苦笑)
また、このすぐ近くでは仮設のシャワールームが建てられており、中でシャワーを浴びる音がしていました。
とりあえず、首相府の敷地の中に入ってみると...
しっかりとテントが建てられており、まるで「学園祭」のような風景になっています。
↑これも首相府の敷地内。この風景だけを切り取ると、どこかの施設の日常風景のようです。
ただ、切り取り方を変えると
のように宿泊用のテントや路上で寝ている人が見え、「長期戦の占拠」の風景になります(苦笑)
ちょっと歩くと、首相府の敷地内にあるセブンイレブンに出くわしましたが...
のように休業しています。日曜日の早朝だったので、営業時間外かもしれません。
これだけの人が集まっているので、営業すればかなりの売上になるかと思います(爆)
興味深いのは、これだけの人間が「占拠」しているにもかかわらず、略奪が行われていないことです。中国*4やインドネシアではこの類の店は破壊され、略奪される運命です(ぉぃ)
このあたりは、この勢力のレベルの高さを感じさせます。
また、ところどころで
のように出てきたごみを集めているグループがいました。ごみを集めて敷地の外に置き、ゴミ収集車に持っていってもらうようにするためだと思います。占拠した勢力が組織的に長期戦を戦う体制を作っているのが感じられます。
屋根のあるところや、テントの中、またはビニールシートを上にかけられるところは
のように「仮眠所」となっています。
敷地を奥へ行くと
のようなステージが設置されており、壇上で女性が早口のタイ語でまくし立てていました。
この直後に8時の時報とともに国歌が流れていたのですが、壇上の女性はしゃべり続けていました。
約2分後に壇上で国歌斉唱があり、
のように敷地内の人間が直立不動で国歌を聴いて(一部は歌って)いました。
「反政府」といっても立憲君主制という国家体制自体を破壊するわけではないので、王様への畏敬の念は変わらないようです。これが「戒厳令でも特に問題なし」の根拠になっています(苦笑)
別の入り口から敷地の外に出てみると
のように「移動トイレ車」が止まっており、それに給水車が水の補給を行っています。
これって、どう見ても「お役所」の資材が使われているはずですが...?(苦笑)
LukLuang通りでは
のように警察の護送車が止められています。反政府勢力に無理やり止めさせられたのだと思います。左側のタイヤが前後ともにパンクさせられています。また反対側は
のようにタクシン夫妻の指名手配写真を掲げさせられています。
現時点では、破壊活動はそれほど深刻?でないようです。
首相府の敷地を離れ、KrungKasem通りからPrachaThippatai通りを抜けて帰りましたが、王宮付近で遭遇したデモ隊と再度遭遇しました。彼らは首相府を遠巻きにするように行進したようです。
全体的に警官を見ないと思っていましたが、PrachaThippatai通りからPhitsanulok通りを見てみると
のように、警察が道路を制圧していました。
なぜここだけ?と感じましたが、その直後に理由が判明。
首都警察本部*5がこのとおりに面していたためです(爆)
しばらくは、政府と反政府勢力の我慢比べが続きそうです。